港区高輪で行った、築40年を経たマンションの改修である。設備を含めた、既存の内装を全て解体し、新たに計画している。既存のプランでは、それぞれの部屋が大きく南北に分割されていた為、広がりのないプランとなっていた。新たな計画では大きすぎた部屋を大きさの違ういくつかの部屋に再構成している。書斎や、1人で過ごす部屋などと居間が回遊性のある動線でつながり、その時々に合わせて居場所を選びながら生活するような計画となっている。既存開口は南北にしか設けられていない為、通風や採光は部屋とセットに考えられていたものを、回遊性のあるプランとすることで、住戸全体で得られるように解消している。それぞれの場所には壁に納まる建具が設置されており、開閉することでおおらかな回遊できる一室となったり、落ち着いた個別の居場所として考えられるようにしている。
用途: 個人住宅
延床面積: 91.20㎡
構造: 鉄骨鉄筋コンクリート造
規模: 地上7階建ての6階部分
工期: 2013.12〜2014.3
企画: TN office