住宅からオフィスへと内装改修を順次進めている、集合住宅共用部分の改修。連続した既存扉を自動ドアへと改修する事で入退館の煩雑さを解消し、エントランス空間に新たな開口を設けて明るく見通しのきく動線へと更新した。既存タイルを活かした塗装の塗分けなど、住戸内改修に通じる手法を取りながら、住戸内と共用部が連続する一つの流れを演出している。1階の中庭では、受水槽を撤去した基礎を利用し、植物を少し持ち上げられた状態でディスプレイすることで、目線に変化を与えている。また、プランター自体は既存を改修したものであり、廊下が暗がりになるのを避けるため、角度を8度振って配置している。
用途: 賃貸オフィス
構造: 鉄筋コンクリート造
規模: 地上3階
企画: 尾張屋土地株式会社
施工: 松井建設