麻布十番の集合住宅 [ ASTILE 麻布十番]が2022年度のグッドデザイン賞を受賞いたしました。
関係者の皆様、誠におめでとうございます!
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[概要]
1階と地下に飲食店舗、上階を6戸の賃貸住戸で構成する都心の集合住宅。駅近の狭小な敷地条件において、「奥」や「間」を創出すべく、路地や空地を建築内部に組み込み、商・住が共存する豊かな都市型住空間を実現。都心の駅近郊における稠密した環境に対し、収益性の確保と狭小地ならではの魅力を引き出す計画とした。
[審査委員コメント]
とかく均質な住戸の寄せ集めになってしまう集合住宅というビルディングタイプは、都市が本来持っている多様さや不均質さを計画に取り込めないのが常だ。この集合住宅は、狭小な敷地にもかかわらず、こうした都市本来の質をヴォイドを介して取り入れていて、見事である。一つの住戸に外部が入り込んだり、他の住戸と程よい距離感で関係性が築けていたり、さらには商業施設も混在していて、ここで生活することが、都市空間の直中で暮らすようなリアリティのあるものになっているだろう。こうした集合住宅の地道な積み重ねが良い街をつくる、そう思わせてくれる作品だ。