京都市左京区の中古住宅の改修計画。
南北を分けるように配置されていた間仕切りや収納を取り払い、元々この建物がもつ積層された床のずれを可視化することで、空間的、視覚的に各部分をつなげている。天井や壁を剥がしてく過程でうまれた大きな小屋裏のような空間が、個室だった場所との間に中間的な部分として現れ、新たな居場所となっている。
「収納だったもの」や「小屋裏だったもの」という裏方的な場所が各部分とつながる事で、風や光が行き来し、住人同士の気配も感じるスキップフロア的な開放性がうまれることを目指した。
※この物件は弊社で取得し、公的な補助金も利用しながら断熱、構造補強、水廻り、外壁を含めた施工も分離発注を行い、賃貸として運用している
用途: 戸建て住宅(改修)
延床面積: 137.93㎡
構造: 木造 一部RC造
規模: 地上2階 地下1階
工期: 2022年9月~12月